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2016.11.24

『甦るシェイクスピア』-没後四〇〇周年記念論集-

俊秀13名によるシェイクスピア論の競演/饗宴!

シェイクスピアが1616年に没してから今年で400年を迎える。同時代に生きたベン・ジョンソンが遺した「君は一代のための物書きにあらず、万代のための作家なり」という賞賛の言葉通り、シェイクスピアはいまもなお世界中で上演され、人々を魅了し続けている。没後400周年を記念した本論集では、日本シェイクスピア協会に所属する俊英13名が、シェイクスピアの劇作品に真っ向から取り組んで、作品解釈のさらなる可能性を追求する。協会設立55周年記念論集。


『甦るシェイクスピア』日本シェイクスピア協会 編

ISBN 978-4-327-47234-4 C3098

定価4,104円(本体3,800円+税)

四六判 上製 292頁

刊行年 2016年10月


はしがき(井出新)

‘The rest is silence, O, o, o, o.’ ――『ハムレット』の改訂をめぐって(篠崎実)

『ハムレット』受容史を書き換える――堤春恵と二〇世紀末の日本(芦津かおり)

記憶と五感から見る『ハムレット』(冬木ひろみ)

印刷所の『ロミオとジュリエット』――初版原稿の生成プロセス(英知明)

隠喩としてのキケロの手―『ジュリアス・シーザー』と雄弁術(鶴田学)

真実という野良犬―『リア王』における「忠告」のパフォーマティヴィティについて(米谷郁子)

マクベスと役者の身体(桑山智成)

理想の君主を演じる――『ヘンリー五世』への道(髙田茂樹)

『夏の夜の夢』――月の世界のconstancy (河合祥一郎)

『ヴェニスの商人』とユダヤ人劇の系譜――サブテクストとしての『ロンドンの三人の貴婦人』(小林潤司)

『お気に召すまま』における兄弟表象と「もしも」の効用(岩田美喜)

『終わりよければすべてよし』から――バートラムとヘレナとパローレスの空だいこ(川井万里子)

近代初期イングランドの女性と医療――『終わりよければすべてよし』と「恵み草」ヘンルーダ(石塚倫子)


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