Events
2018.03.13The Shakespeare Festival
2018年度シェイクスピア祭を開きました
2018年度のシェイクスピア祭が開催されました。多数のご来場ありがとうございました。
日時:2018年4月21日(土)13:00~16:30
場所:早稲田大学戸山キャンパス 36号館382教室(東京都新宿区戸山 1-24-1)
最寄駅からのアクセス
■ JR山手線/髙田馬場駅下車 徒歩20分
■ 西武新宿線/髙田馬場駅下車 徒歩20分
■ 東京メトロ東西線/早稲田駅下車 徒歩3分
■ 副都心線/西早稲田駅下車 徒歩12分
■ 学バス/髙田馬場駅―早大正門、馬場下町バス停
13:00~ ご挨拶
13:10~ トーク 「シェイクスピアの史劇、人間史を俯瞰する」
鵜山仁氏(文学座)
利己と利他、忠誠と裏切り、個人と国家、現生の快楽と死後の名誉、影と実体.そして生と死…数限りない二律背反。その対立と矛盾からこそ芝居の、また人生のエネルギーが生まれるという作者の演劇観人生観が、我らの同時代人としての、シェイクスピアの面白さを再認識させてくれます。
『リチャード二世』から『リチャード三世』に至る史劇群を中心に、相反する価値観の衝突を表現するにあたっての現場での経験を、幾分かでも共有できればと思っています。
(聞き手:冬木 ひろみ 早稲田大学教授)
15:00〜16:30 講演 「意味を通じさせること ― 本文編纂者のシェイクスピア」
講師:金子雄司氏 (中央大学名誉教授)
「シェイクスピア産業」と称されてから約1世紀。21世紀に入ってから、英米では、早くも1巻本シェイクスピア全集が既に4種出版されている。ちなみに、シェイクスピア作品校訂版と銘打った本は18世紀初頭に出現するが、同時にそれはシェイクスピア作品編纂者の出現をも意味した。本講演では、初期印刷本にあるさまざまな問題について、編纂者がいかなる解決策を講じて、結果として、そこに意味を通じさせているのかを、最新の全集本で点検する。
出演者プロフィール
鵜山仁(うやまひとし)氏
文学座所属。奈良県出身。精力的な演出活動を続け、日本演劇界を代表する演出家の一人である。83年から1年間、文化庁派遣芸術家在外研修員としてパリに滞在。2010年『ヘンリー六世』(新国立劇場)により第17回読売演劇大賞最優秀演出家賞、芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。シェイクスピア作品の演出も多数てがけ、『リチャード三世』『尺には尺を』『ヘンリー五世』(リーディング)『リア王』『トロイラスとクレシダ』『ヘンリー四世』など高い評価を得ている。現在も斬新な企画力と発想で、年々演出ジャンルの幅を広げている中、本年5月には新国立劇場での『ヘンリー五世』が控えている。07年9月~10年8月、新国立劇場の第4代芸術監督(演劇部門)を務めた
金子雄司(かねこゆうじ)氏
1942年福島県生まれ。ICU卒業。バーミンガム大学大学院留学を経て、東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。中央大学名誉教授。元日本シェイクスピア協会会長。シェイクスピア作品印刷の歴史、本文編纂理論の歴史、および、現在の編纂理論を研究領域としている。
主な著作:The Restoration Stage Controversy (The History of British Theatre Series), 6 vols. 復刻版監修・解説執筆(Routledge, 1996年)、「シェイクスピア本文とは何か」英語青年(2001年4月号~2002年1月号連載)、「19-20世紀の版本-理論と実践」『シェイクスピア大事典』所載(日本図書センター、2002年)、「シェイクスピア本文の再生産」『岩波講座 文学1』所載(岩波書店、2003年)、「シェイクスピア作品の印刷本と本文編纂」日本シェイクスピア協会編『新編・シェイクスピア案内』所載(研究社、2007年)、『19世紀英国家庭のためのシェイクスピア戯曲全集 (The Family Shakespeare)』全10巻、復刻版監修・解説執筆(ユーリカ・プレス、2009年)、『シェイクスピアの「原作」― 二〇世紀シェイクスピア本文批評の歴史』(中央大学人文科学研究所、2014年)など。
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