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2023年度シェイクスピア祭のご案内
2023年度シェイクスピア祭を下記の通り開催いたします。今年度は慶應義塾大学日吉キャンパスにて、3年ぶりの対面開催となります。一般公開・無料で、事前予約も不要です。どなたでもお気軽にお越しください。
なお、英文学会及び日本シェイクスピア学会会員には、ウェビナー形式(Webex)による同時配信もします。アクセス情報は、会員宛てにメール(email)で通知します。
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記
日時:2023年4月22日(土) 13:00~16:40
場所:慶應義塾大学 日吉キャンパス 来往舎 シンポジウムスペース [神奈川県横浜市港北区日吉4-1-1]
詳細はこちら➡ 日吉キャンパス:アクセス:[慶應義塾] (keio.ac.jp)
プログラム
司会 石橋 敬太郎(シェイクスピア協会事務局長・東北学院大学教授)
13:00 開会の辞(篠崎 実=日本シェイクスピア協会会長・千葉大学教授)
13:10 講演 佐々木 和貴氏(秋田大学名誉教授)
「挿絵から見た18世紀のシェイクスピア受容」
14:40 休憩
15:00 トーク 下館 和巳氏(演出家・一般財団法人シェイクスピア・カンパニー理事長)
テーマ「Playing Shakespeare」
聞き手 今野 史昭氏(明治大学准教授)
ゲスト 星 奈美氏(シェイクスピア・カンパニー俳優)
岩住 浩一氏(シェイクスピア・カンパニー俳優)
16:30 閉会の辞(服部典之=日本英文学会会長・大阪大学名誉教授・関西外国語大学教授)
共催:日本英文学会・日本シェイクスピア協会
※中止または開催形式が変更となる場合は、このページにて通知いたします。
以上
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登壇者の紹介
佐々木 和貴(ささき・かずき)氏
秋田大学名誉教授。これまで、シェイクスピア及び17~18世紀の演劇作品を、主に受容という観点から幅広く論じてきた。ここ数年は「シェイクスピア崇拝」についての研究を進めている。共編著に『イギリス王政復古演劇案内』(松柏社、2009年)、また近年の主要論考としては「エリザベス・インチボールドのRemarks for The British Theatreで読むシェイクスピア」(『東北英文学研究』第8号所収、2018年)、「誰が殺した、風習喜劇を?」(『コメディ・オヴ・マナーズの系譜:王政復古期から現代イギリス文学まで』所収、音羽書房鶴見書店、2022年)など。
下館 和巳(しもだて・かずみ)氏
演出家・一般財団法人シェイクスピア・カンパニー理事長。1955年宮城県塩竈市生まれ。1992年シェイクスピア・カンパニーを設立。『ロミオとジュリエット』を皮切りに10作品を製作。1992年ケンブリッジ大学留学中にRSCのシシリー・ベリーに師事、翌年サム・ワナメイカーと会い、アジアグローブ座構想について語り合う。2002年グローブ座のダイレクティングフェローに抜擢され、Savage Sensualityを演出。その後、壮大なスケールの『奥州幕末の破無礼』を製作し、延べ5,000人の観客を動員。2022年カンパニーは財団法人化され多賀城市の全面支援を得て、アジアグローブ座建設に向けて本格始動。現在は古代東北を舞台にした『冬物語』(2024年公演予定)の脚本を執筆中。海外公演はエジンバラでOsorezan Macbeth(2000年)ロンドンでAinu Othello(2019年)。主な著書に『東北シェイクスピア脚本集全五巻』、『ハムレット、東北に立つ』、『東北のジュリエット』、『木下順二とシェイクスピア』がある。
星 奈美氏 岩住 浩一氏
講演&トークの要旨
講演(「挿絵から見た18世紀のシェイクスピア受容」)
17世紀のフォリオ版とは異なり、18世紀のシェイクスピア全集ではその多くに挿絵が添えられるようになりました。本講演では、従来さほど論じられてこなかったこの工夫に焦点を当てることで、18世紀におけるシェイクスピア受容(作品の見せ方・読まれ方)の特質について考えてみたいと思います。具体的にはニコラス・ロウ版(1709, 1714)、トマス・ハンマー版(1743-4)、ジョン・ベルの上演台本版(1774)、アレクサンダー・チャーマーズ版(1805)等を取り上げる予定です。
トーク(「Playing Shakespeare」)
東北を拠点としグローバル/グローカルに活躍するシェイクスピア・カンパニーの近年の様々な活動について、本劇団の俳優によるパフォーマンスもご披露いただきながらお話しを伺います。現在製作中の『冬物語』(2024年公演予定)の構想についても、お聞きする予定です。