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2012.03.10News

第51回シェイクスピア学会研究発表ならびにセミナーメンバー募集のお知らせ(締め切りました)

第51回シェイクスピア学会は、2012年10月13日(土)、14日(日)の2日間にわたり、秋田大学(秋田県秋田市)において開催されます。 つきましては、下記により研究発表ならびにセミナーメンバーを募集いたします。応募規定をご覧の上、奮ってご応募ください。

研究発表

【応募要項】(締め切り日にご注意下さい)

1. 一般研究とし、テーマを問いません。ただし、未発表のものに限ります。
2. 応募者は研究発表概略(和文4,000 字以内、または英文1,500 語以内)を5部ご提出ください。
3. 書式はA4 横書とし、ワープロ使用の場合は行間を十分に取ってください。
4. 学会プログラム資料原稿用に、研究発表要旨(和文400 字、または英文150 語以内)を1部ご提出ください。
5. 簡単な経歴書を1部添えてください。
6. 応募原稿は返却いたしませんので、コピーをお残しください。
7. 締め切りは2012年6月22日[金](事務局必着)です。
8. 審査結果は7月中旬に応募者あてに通知いたします。
9. 郵送先は日本シェイクスピア協会事務局にお願いいたします。
10. 日本シェイクスピア協会会員であること(=当該年度の会費納入者)が応募の資格です。

セミナー

大会2日目に以下の3つのセミナーを企画しました。 各セミナーの ①テーマ、②コーディネーター、③指針は次の通りです。

《セミナー1》

① Ben Jonson 再読 ② 千葉大学教授 篠崎 実 ③ ハーフォード=シンプソンによる全集の完結から暦が一めぐりした今年、遅れに遅れた新しいケンブリッジ版ベン・ジョンソン全集がようやく出版される見通しだ。このことを機に、1990年代のその創作活動の政治性、文化性の検討や昨今のエンターテインメントの手稿研究、ドナルドソンによる新しい評伝の出版を経たいま、どのようなジョンソン像が可能となるかを考えてみたい。抱腹絶倒の喜劇作家、原理的な古典主義者、宮廷仮面劇の大成者、自作作品集編纂のパイオニア、寸鉄詩の名手、田園邸宅詩の創始者など、多彩な側面をもつこのルネサンスの巨人を、われわれはどのように考えるべきか、広い視野から討議できればと考えている。

《セミナー2》

① 『ヘンリー六世』三部作を読む ② 岩手県立大学教授 石橋 敬太郎 ③ シェイクスピアの『ヘンリー六世』三部作には、摂理主義とは異なる歴史観が垣間見られる。魔術を弄してまで王権を手に入れようとするグロスター公爵夫人エリノア、フランス救済のために立ち上がるジンヌ・ダルクや、搾取する支配者に対して不満をあらわにするジャック・ケイドなど、劇作家は、歴史の原因を人間の動機や行動にたどり、英仏百年戦争からばら戦争に至るイングランドを再現する。言い換えるのなら、劇作家は、本劇の資料であるホールやホリンシェッドの『年代記』の摂理主義的な歴史観を離れて、歴史の現実をリアルにとらえるタキトゥスに歴史観を仰ぎ、イングランドの過去の出来事を再現する。 そこで、本セミナーにおいては、劇作家の「歴史観」や「歴史意識」を視野に入れながら、登場人物の動機や行動に焦点を当て、摂理主義的な歴史観にとらわれない新たな読みの可能性を模索する。そして、この新しい読みの可能性がどのようにシェイクスピアの英国史劇全体を貫く新たな歴史観につながるかを検証してみたい。

《セミナー3》

① 『ソネッツ』解釈の展望 ② 帝京大学教授 郷 健治 ③ 『ソネッツ』をいったい我々はどう解釈すればよいのか、という大問題にあらためて多角的にアプローチしたい。1609年の出版状況に関する旧歴史主義的な考察にはじまり、出版後の受容論的な考察、構造主義・解釈学的な考察、さらに新歴史主義的考察、はては脱理論的無節操など、さまざまな観点からアプローチを吟味して、解釈の展望を模索してみたい。(このセミナーは東京大学の高田康成と帝京大学の郷との共同提案による企画です。)

【応募要項】(締め切り日にご注意下さい)

1. 上記セミナーのうち一つのみ応募できます(応募は会員に限ります)。
2. ご希望のセミナーテーマ・ご発言の主旨を、日本語200字以内(または英語100語~150語)にまとめ( 書式自由)、氏名、所属・肩書き、連絡先住所・電話番号・メールアドレスを明記の上、協会事務局あて郵送してください。
3. 応募締切は2012年5月1日[火](事務局必着)です。
4. 各セミナーとも、コーディネーターと協議の上、メンバーの数を限ることがあります(コーディネーターは会員外のゲストを1名入れることができます)。
5. 応募の採否については6月下旬までに本人あてに通知します。
6. セミナーメンバーに決定した方は、研究発表に重ねて応募することはできませんので、ご注意ください。